燃えよ剣

書籍

今年、私が読み終えた書籍を紹介します。

書 籍:燃えよ剣 新装版
著 者:司馬遼太郎
出版社:文藝春秋
発行日:2020年4月5日(第1刷を購入することができました。)

私は、幕末から明治維新にかけての時期に興味があります。
“新選組”を理解すれば、その時期の動乱をほぼ理解することができるでしょう。
とくに土方歳三は戊辰戦争が終結するまで生きていました。
そのため、函館市の海岸沿いに『土方歳三函館記念館』があります。
余談ですが、私はここでネクタイを買いました。
ちなみに、新選組を後世に伝える立役者となったのは、永倉新八でしょう。
永倉新八は、小樽新聞で新選組回顧録を連載したことによって、これまでの新選組のイメージを大きく覆したと言われています。

『燃えよ剣』のあとかぎに、司馬遼太郎さんのコメントが記載されていました。
「男の典型を一つずつ書いてゆきたい。そういう動機で私は小説書きになったような気がする。」
「男という、(中略)存在を、私なりにとらえるには歴史時代でなければならない。なぜならば、かれらの人生は完結している。筆者とのあいだに時間という、ためしつすかしつすることができる格好な距離がある。」

完結した人の人生を小説にするには、登場人物に当時の詳細な状況とくに心情を確認することは二度とできません。
残された史料や言い伝えをもとに、登場人物の性格や心情をどのように描くか、それが作家の特徴であり力量であると実感じました。
今回、司馬遼太郎さんは、主人公である土方歳三の性格を引き出すために、七里研之助やお雪という架空の人物を登場させています。

映画『燃えよ剣』は、原田眞人さんが監督、岡田准一さんが主演を務めました。
この2人は映画『関ヶ原』でもタッグを組んでおり、岡田准一さんは石田三成を主演しました。
『関ヶ原』は、テレビで視聴しました。
見どころは、やはり最後の”関ヶ原の戦い”における合戦でしょう。
徳川家康は東軍で動かずに陣地を構えている反面、石田三成は同じ西軍にいる島津家を説得することができず、同軍の小早川家に裏切られ、1人で奔走する姿が印象的でした。

映画化された『燃えよ剣』も観たいです。
NHKの大河ドラマ『西郷どん』で西郷隆盛を主演していた鈴木亮平さんが、今度は敵役の近藤勇を演じているところも興味があります。

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