「半島」の地政学

書籍

書 籍:「半島」の地政学
著 者:内藤博文
出版社:KAWADE夢新書
発行日:2023年2月28日 初版発行(2023年3月30日 2刷発行を購入)

【目次】
序章 半島はなぜ、いつも衝突の舞台となるのか?
1章 バルカン半島に見る大国衰亡の地政学
2章 朝鮮半島に見る内部分裂の地政学
3章 クリミア半島に見る国家威信の地政学
4章 国際社会を揺らす火薬庫と化した4つの半島
5章 世界を激震させる起爆点となった4つの半島
6章 見えない火種がくすぶる4つの半島

内藤博文氏は世界史、日本史、地政学など数多くの書籍を出版している。
そのため、書店で彼の書籍が並んでいるのをよく見かける。
私は世界史と地政学に興味があるので購入してみた。

本書では、半島を「統治不能の要塞」という言葉に置き換えて説明している。
私が『半島の地政学』として真っ先に思いつくのはバルカン半島と朝鮮半島である。
バルカン半島は第一次世界大戦の火種となったところであり、ユーゴスラビアが解体されたところである。
朝鮮半島は日本の隣であり、かつて日本の植民地になったところであり、半島が二分されて朝鮮戦争になったところである。

「統治不能の要塞」と表現して地理的な説明をしていたが、「よく共通点をみつけたなぁ」と感心する一方で「こじつけじゃないの?」とも感じた。
また、ソマリアにある「アフリカの角」と言われている場所に半島名がついていないことを本書で知った。

地理は歴史に直結している。
半島が舞台となって数多くの戦争が起きた。
それは、半島が世界へ進出するための出入り口だからである。
やはり世界を征服するには海を制覇しなければならない。
「港」の重要性である。

現在もクリミア半島をめぐって攻防戦が続いている。
おそらく、国の在り方として地形が平等でない以上、国が利権を主張する以上、今後も半島の奪い合いは続くのだろう。

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