書 籍:あなたの大事な人に殺人の過去があったらどうしますか
著 者:天祢涼(あまね・りょう)
出版社:角川春樹事務所
発行日:2024年4月18日 第1刷発行(今回は初版第1刷を購入することができた)
【目次】
わたしのこと
僕のこと
彼のこと
彼女のこと
私たちのこと
書店でこちらの書籍が面陳列されており、一目で強烈なタイトルに惹かれた。
藤沢彩は子どものころから自分の思いや感情を言葉にすることが苦手だ。
仕事で悩んでいるときに声をかけてくれた会社の同僚社員・田中心葉に惹かれていく。
心葉と同期である佐藤千暁とも交流ができるようになった。
ある日、心葉が職場の朝礼で「ぼくは殺人をしたことがあります」と発言した。
千暁も被害者遺族という過去があった…。
引っ込み思案の藤沢彩の揺れ動く心情が丁寧に描かれている。
最近の子どものなかに「ウザい」「黙れ」「死ね」という単発な言葉ですべてを片づける人がいる。
語彙力が足りないのか、表現の仕方が解らないのか……。
単発な言葉または単語だけでは、相手に誤解を招くおそれがある。
本意なのか、それとも単なる口癖なのか。
私は、会話というものは「受け手が10割」だと考えている。
そのため、相手に誤解されないような言葉づかいや態度が極めて重要である。
それにしても、SNSで書籍とくに小説を紹介するのはじつに大変だ。
あらすじや感想を書きすぎるとネタバレになってしまう。
それでは、これから書籍を購入する人に申し訳ない。
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