書 籍:また、同じ夢を見ていた
著 者:住野よる
出版社:双葉社
発行日:2018年7月15日(今回は知人が貸してくれました)
私が『また、同じ夢を見ていた』を読んだきっかけは、知人から「この本、貸してあげる。読んでみて」と声をかけられたからです。
著者のデビュー作である『君の膵臓を食べたい』を読んだことがあったため、躊躇することなく借りることにしました。
「人生とは~」が口癖の、おませな小学生の女の子が主人公です。
女の子の名前は、小柳奈ノ花。
彼女は、大人の女性たちに出会い、友だちになっていきます。
友だちといっても、彼女が一方的に思っているところもありますが……。
数々の出会いのなかで、彼女は「人生とは?」「幸せとは?」と問いかけていきます。
ところどころ、懐かしい(最近では使わない言葉)が出てくるのが、好感をもちました。
アバズレ。ぼくらの七日間戦争。薔薇の下で。そして、
「しーわせは―、あーるいーてこーないー。だーからあーるいていーくんだねー」という歌。
ただ、主人公が小学生なので、小学生も対象にした書籍だと思います。
実際、それほど難しい漢字を使っていません。
小学生が「アバズレ=阿婆擦れ」の意味を知ると、ビックリするのではないでしょうか?
人生をいろんなものに例えるところが良いです。
・ 人生はプリンみたいなもの
・ 人生とは、風邪をひいた時に熱をはかるみたいなもの
・ 人生とは、綺麗な色をしたお菓子と一緒
一種の謎かけを解いているような感じで、読者を飽きさせません。
私は、それなりに年を重ねているので、「人生とは?」と問うことが少なくなりました。
おそらく、ティーンエージャーであれば、明るい未来が待っているでしょう。
ただ、幸せは気持ち次第です。
私が、かつて行きつけにしていたラーメン屋さんの壁に、「幸、不幸は自分で決めるもの」という言葉が掲げられていました。
まさしく、そのとおりです。
人生、そんなに長くない。
自分が何をしたいか。
これからも後悔しない人生を送りたいです。
まず、こちらの書籍を貸してくれた知人に感謝を申し上げます。
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