スピノザの診察室

書籍

書 籍:スピノザの診察室
著 者:夏川草介
出版社:水鈴社/文藝春秋
発行日:2023年10月25日 初版発行(第一刷発行を購入)

【目次】
第一話 半夏生
第二話 五山
第三話 境界線
第四話 秋

私がこちらの書籍を読んだきっかけは、BSテレ東の番組『あの本、読みました?』で紹介されたからである。
鈴木保奈美氏が出演している番組で、本を毎回5冊ほど紹介している。
単に最新作の本を紹介するだけでなく、さまざまな角度から焦点を当てて特集している。
また、著者が登場するのも魅力的である。
著者が本に託した思いや考えや裏話などを視聴することができる。

そして、鈴木保奈美氏と林祐輔プロデューサーの圧倒的な読書量にも驚く。
「いつ読んでいるの?」と疑いたくなるほどである。

私は『スピノザの診察室』を読み終えたあとに『神様のカルテ』の著者でもあることを知った。
後者はドラマ化されているが、私は本を読んだこともドラマを視聴したこともない。
タイトルに「診察室」と書かれているので、主人公は医師である。
周囲の人たちから「マチ先生」と親しまれる雄町哲郎という京都の町中の地域病院で働く内科医が患者と向き合う姿がとても丁寧で、人情味あふれる物語である。
「マチ先生」の人柄を描く様子と京都の風情がピッタリと一致する。
大学准教授が登場する一方、地域医療そして在宅医療の大切さを実感した1冊である。

医療に関する内容であるため病名や専門用語が出てくる。
当然かもしれないが、それらに関する補足は記載されていないので解らないものは調べる必要がある。

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