フランスの子どもの育ちと家族

書籍

書 籍:一人ひとりに届ける福祉が支えるフランスの子どもの育ちと家族
著 者:安發明子(あわあきこ)
出版社:かもがわ出版
発行日:2023年8月11日 第1刷発行(今回は第2刷を読みました)

【目次】
1.市民を育てる
2.子どもの権利
3.生活保障
4.親という実践を支える
5.家族まるごと支える福祉
6.ジェンダー、性と子どもの育ち

こちらの書籍を読んだのは、職場で勧められたことがきっかけでした。
もともと福祉に興味がありましたので、日本フランスの違いを知りたくなりました。

フランスは革命の国です。
王政で苦しめられた市民がフランス革命によって自由と平等を手に入れた国です。
そのためか、“人権”がとても重要視されています。
国が率先して人権を守ります。
母親も赤ちゃんも、“ひとりの人”として同じ権利が保障されています。

日本は“戸籍”制度が確立しているせいか、“家”単位で考えられることが多いです。
その代表例が、生活保護ではないでしょうか。
また、「子どもの言動は親が責任をもつ」という社会です。

たとえば、子ども同士が遊んでいるとき、一方の子どもが「おもちゃを貸して」と言ってきたらどうしますか?
日本では、もう一方の子どもに「貸してあげなさい」と諭すでしょう。
しかし、フランスでは、「嫌なら“嫌”と言って良いんだよ」と諭すようです。
「No(ノー)」という権利を教えるようです。
フランスでは、自己を大事にするのですね。

私は、日本の社会が決して悪いとは思っていません。
日本には、他人を気遣う文化があります。
個々が自己を主張しすぎたら、人間関係が悪くなります。
子どもに対する責任も薄れます。
「困ったときは、お互いさま」
これで良いのではないでしょうか?

こちらの書籍は、日本人がフランスに移住して、国の政策や文化の違いを取り上げています。
もし、フランス人が日本に移住したら、どのように感じるのでしょうか?
フランスは良いところばかりで、日本は悪いところばかりでしょうか?
それを知りたい。

 

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