今年、私が読み終えた書籍を紹介します。
書 籍:絶対に面白い化学入門 世界史は化学でできている
著 者:左巻健男
出版社:ダイヤモンド社
発行日:2021年2月16日 第1刷発行(2021年9月10日 第6刷を購入しました。)
私は化学が得意ではありませんが、“世界史”という言葉に惹かれて購入しました。
世界史と化学を結びつけて私が真っ先に思いついたのは、原子爆弾です。
この内容は第18章に書かれていました。
第1章 すべての物質は何からできているのか?
第2章 デモクリトスもアインシュタインも原子を見つめた
第3章 万物をつくる元素と周期表
第4章 火の発見とエネルギー革命
第5章 世界でもっともおそろしい化学物質
第6章 カレーライスから見る食物の歴史
第7章 歴史を変えたビール、ワイン、蒸留酒
第8章 土器から「セラミックス」へ
第9章 都市の風景はガラスで一変する
第10章 金属が生み出した鉄器文明
第11章 金・銀への欲望が世界をグローバル化した
第12章 美しく染めよ
第13章 医学の革命と合成染料
第14章 麻薬・覚醒剤・タバコ
第15章 石油に浮かぶ文明
第16章 夢の物質の暗転
第17章 人類は火の薬を求める
第18章 化学兵器と核兵器
“火の発見”が、そもそも化学なのです。
日常で当たり前のように使っていて、すっかり忘れていました。
“世界史”を”生活の変化”と置き換えることもできるかもしれません。
カレーライスを題材にして、1つの章で取り扱っているところがおもしろいです。
第5章では、“世界でもっともおそろしい化学物質”について記載されています。
そのなかで、ハイヒール、マント、香水がつくられた事情が書かれています。
なぜだと思いますか?
第14章では“麻薬”が登場します。
麻薬と世界史が結びつくものといえば、やはり『アヘン戦争』でしょう。
満洲国の資金源がアヘンだったことを本書で知りました。
第18章では、原子爆弾を含む核兵器について記載されています。
日本軍と毒ガス、終末時計、マンハッタン計画など、人類の危機に直結する問題が浮上しています。
化学の書籍ですが、世界史と結びつけて説明しているため、解りやすい記述になっています。
すべての人物画や図説が手描きされているのですが、とても抽象的です。
とくに「人物画は簡単に描きすぎ!」とツッコミを入れたくなるほどです。
1997年に刊行されたジャレド・ダイヤモンド 著『銃・病原菌・鉄』があります。
私はまだ読んだことがありません。
読みかけの本をすべて読み終えたら、こちらの書籍の読書に挑戦してみたいです。
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