世界滅亡国家史

書籍

今年、私が読み終えた書籍を紹介します。

書 籍:世界滅亡国家史
著 者:ギデオン・デフォー(訳:杉田真)
出版社:株式会社サンマーク出版
発行日:2022年5月10日(初版印刷を購入することができました。)

第1部 命知らずと変わり者… 「変人」のせいで滅亡した国
第2部 誤りと自称・独立国…「間違い」が元で国ができたり滅んだり
第3部 嘘と失われた王国… 国家は意外と「虚言」で始まり、終わる
第4部 傀儡と駆け引きの道具… 「他国」に振り回された滅亡史

こちらの書籍では、国家の厳密な定義にこだわっていません。
そのため、なかには人口0人という国家もあれば、人口が3000万人という国家もあります。
第1部に『太平天国…「誤訳」から史上最悪の内乱が発生』が掲載されていました。
また、トリニダード公国も興味がある国でした。

私は、やはり第4部が印象的です。
とくに気になったのは、台湾民主国、満州国、コンゴ自由国、ドイツ民主共和国(東ドイツ)、クリミア共和国、ユーゴスラビアの6か国です。

『台湾民主国』『満州国』は、日本に直接関わりがあります。
前者は日清戦争、後者は日中戦争と第二次世界大戦が関係します。

ドイツ民主共和国(東ドイツ)は、私が学生時代のときはまだ存在していた国でした。
現ドイツの前首相であるメルケル首相の出身国です。
余談ですが、帯広市にドイツを基調にした『グリュック王国』というテーマパークがありました。
1989年に開園しましたが、入場者数の減少に伴い休園し、2007年に閉園しました。
現在は、あまり好ましいことではありませんが、『廃墟ブーム』の1つに選ばれていて、不法侵入が問題になっているようです。
今でもホームページが存在していますので、【グリュック王国】で検索してみてください。
当時の壮観な建物の様子が画像で残っています。

クリミア共和国は、ロシア連邦の出来事でよく話題になる地域です。
ユーゴスラビアもロシア連邦(旧ソビエト連邦)との関りが深い国でした。
ユーゴスラビアの複雑さをあらわす「7つの国境、6つの共和国、5つの民族、4つの言語、3つの宗教、2つの文字を有する1つの国家」という言葉は、とても有名ですね。

私は、本書に『蝦夷共和国』も取り上げてほしかったと思います。
蝦夷共和国は、榎本武揚や土方歳三らが函館でつくり上げた国でしたが、約5か月後に新政府軍に降伏しました。

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