勝とうとするな 負けの99%は自滅である

書籍

書 籍:勝とうとするな 負けの99%は自滅である
著 者:桜井章一
発行所:プレジデント社
発行日:2022年10月19日 第1刷発行(第1刷を購入)

雀鬼といわれた麻雀のプロである桜井章一さんが書いた書籍です。
桜井さんは、裏プロ、つまり、代打ち稼業(政治家や財界人に代わって麻雀を打つ勝負師)をしてきた人で、勝負の世界を重ねてきた人です。

【目次】
第1章 誰もが「負けない人」になれる
第2章 「ホンモノの強さ」を身につける
第3章 乗り越えられない壁はない
第4章 美しく勝負に勝つ

私は、高校時代に麻雀を知り、漫画雑誌を購読していました。
桜井さんのほか、小島武夫さん、井出洋介さん、片山まさゆきさんなど、プロ雀士として活躍されている人たちを知りました。
片山まさゆきさんの連載コミック『スーパーヅガン』は、麻雀の楽しさをギャグタッチで描かれているラブコメディーであるため、初心者でも楽しく見ることができます。
アニメ化もされています。

「守り」は存在しない
 人は言葉に囚われやすい生き物なので、「守り」という意識を持つと脆い部分が表に現れてしまい、欠点を守ろう、隠そうという気持ちになる。
 攻撃に対して軟らかく、かつ厳しく対応することが「受け」の基本だ。そして、「受け」には攻めの気持ちが含まれているので、「守り」とは違って、次に自分が攻めるときの体勢をすぐに整えることができる。
 また、攻めの意識を持つ「受け」には、「捌く」という感覚が強く含まれている。
 負けない勝負をしていくには、「守り」ではなく、「受け」と「捌く」という姿勢が大切なのだ。

真剣勝負は怒ると負ける
 怒りの感情を持つことは、たいがいは勝負において相手にアドバンテージを与える。だから、怒りを覚えたら、それをどうプラスに転化させるかの工夫が大切だ。その準備をしておくことも、「負けない」ために必要なことの一つである。

最後に、桜井さんは、雀鬼らしい言葉で締めています。
 牌を打つ音に心は表れる。牌の打ち方がきれいになれば心は澄み、心が澄めばまた打ち方もきれいになっていく。
 私の麻雀人生の歩みは、牌の鳴る音がどこまできれいになるか、その追及だったといっていいかもしれない。

麻雀を通して、スマートな生き方を教えてくれる1冊です。

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