十戒

書籍

書 籍:十戒
著 者:夕木春央
発行所:講談社
発行日:2023年8月7日 初版発行(第1刷を購入)

【目次】
プロローグ
1 枝内島
2 十戒
3 死体と足跡
4 証拠隠滅
5 選択

こちらの書籍を読むきっかけは、同じ著者の『方舟』の影響が大きい。
『方舟』は「地下室を脱出するために必ず犠牲者となる1人を選ばなければならない」という最初からスリリングな展開がおもしろかった。
また、ネタバレ解説において著者の緻密な書きかたやストーリー性を知ったとき、「著者の計算に見事にやられた……」と感じた。

浪人中の里英は、父と共に、伯父が所有していた枝内島を訪れた。
島内にリゾート施設を開業するため集まった9人の関係者たち。
島の視察を終えた翌朝、不動産会社の社員が殺され、そして、十の戒律が書かれた紙片が残されていた。
“この島にいる間、殺人犯が誰か知ろうとしてはならない。
守られなかった場合、島内の爆弾の起爆装置が作動し、全員の命が失われる”。
犯人が下す神罰を恐れながら、「十戒」に従う3日間が始まった―――。

私の感想としては「方舟」のほうがおもしろかった。
先ほど述べたように「方舟」は「犠牲者1人を選ばなければならない」からである。
「十戒」は「全員が生きるか死ぬか」なので、犠牲者1人を選ぶような心理戦がない。
あとは、読者の好き好きなので、それ以上は書かない。
また、ネタバレするようなことも書かない。

 

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