日本語の難しさ

教養

日本語は、非常に難しいです。
本来、この言葉づかいは適切ではありません。
“日本語は、非常に難しい。”または、”日本語は、非常に難しゅうございます。”と表現します。
しかし、昭和27年、文化庁の第1期国語審議会において、形容詞のあとに「です。」と結ぶことは認めてよいとされました。

本来の言葉の意味を間違って覚えており、それを多用することもあります。
例えば、『敷居が高い』『姑息』です。
『敷居が高い』の意味は”後ろめたい”ですが、”ハードルが高い”といった意味合いで誤用されます。
『姑息』の意味は”その場しのぎ”ですが、これも”卑怯”といった意味合いで誤用されます。

ここからが問題です。
私が正しい意味で言葉を使用しても、相手が誤った意味合いで解釈していると、双方に誤解を招くおそれがあり得ます。
また、その逆もあり得ます。
『敷居が高い』の正答率は42%(2008年(平成20年)の文化庁によるアンケート調査)、『姑息』の正答率は15%(2010年(平成22年)の文化庁によるアンケート調査)でした。

ほかにも、アンケート調査において、以下の言葉も取り上げられていました。
時を分かたず…  正)いつも  誤)すぐに
破天荒… 正)だれも成し得なかったことをすること  誤)豪快で大胆な様子
手をこまねく… 正)何もせずに傍観している  誤) 準備して待ち構える
御の字… 正) 大いに有り難い  誤)一応,納得できる

辞書に、『転じて、○○の意』と記載されていることがあります。
将来的に、誤用されている言葉が一般化することがあり得るのでしょうか。

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