書 籍:歴史で読み解く ! 世界情勢のきほん
著 者:池上彰
出版社:ポプラ新書
発行日:2023年10月2日 第1刷発行(今回は第1刷を購入することができました)
【目次】
第1章 「我が国は世界最大の民主主義国だ」 世界一の人口を誇るIT大国インド
第2章 「我が国が世界の中心だ」 中華思想を国名にした中国
第3章 「もっと我々に敬意を払うべきだ」 領土を再び拡大したいロシア
第4章 「人権がなにより大切」 揺らぐ移民大国フランス
第5章 「我が国はヨーロッパではない」 新しい同盟関係を模索するイギリス
第6章 「EUを支えるのは我が国だ」 戦争を反省し欧州のリーダーとなったドイツ
第7章 「我々は我々の道を行く」 世界を動かす「グローバルサウス」
第8章 「もはやアメリカの裏庭ではない」 日本と縁の深い南米の大国ブラジル
第9章 「我々は神の国だ」 世界一を自負するアメリカ
最近、地政学に関する書籍を読んでします。
地政学と世界史は深く関連しています。
こちらの書籍は、その両方をあらためて習得することができると期待して購入しました。
目次の「」内だけを見て、どこの国または地域の説明をしているか解るでしょうか。
私は、”民主主義国=インド”、”ヨーロッパではない=イギリス”を結びつけることができませんでした。
それ以外の説明は、何となく解りました。
現在の世界情勢を大きく揺るがしている中国、ロシア、アメリカの3か国が紹介されているのがとても重要ですね。
気になる国は、やはり中国です。
とくに、”百年国恥”、“中国共産党”、“習近平”が気になります。
百年国恥のはじまりは、1839年に生じた”アヘン戦争”です。
それから100年間、欧米列強による侵攻が始まりました。
その1つに、日本も加わりました。
中国の正式な国名は“中華人民共和国”であり、中国が世界の中心であると思想どおり“中華”という言葉が入っています。
かつての王朝を思わせる思想です。
イギリスは、世界史において欠かすことのできない国です。
歴史において、じつにさまざまな形でイギリスが登場します。
かつて世界の中心的な存在を誇示していたイギリスは、EU(欧州連合)に加盟していましたが、ドイツがEUをリードしているためイギリスの存在はドイツほどではありません。
現在はEUを離脱してしまいました。
冷戦が終結したことにより、東欧諸国は次々とEUに加入していきました。
EU間同士は人の行き来が自由であるため、イギリスに移民が増えました。
次第に移民が労働力の中心になり、イギリス国民は仕事がなくなっていきました。
イギリス国民が自国へ来る移民を防ごうと考えた結果、EUを離脱することになりました。
地政学や世界史において、南米を詳しく知る機会はとても少ないです。
ブラジルは日系人が多く住み、日本と深い関わりがあります。
私は、ブラジルが大豆が一大生産地であることを知りませんでした。
どうしてもコーヒーのイメージが強すぎます。
「勝ち組」と「負け組」という言葉が、ブラジルで始まったことを初めて知りました。
これは太平洋戦争が終結したあと、現地に居住している日本人が、「日本は戦争に勝った」と主張する「勝ち組」と、「日本は戦争に負けた」と主張する「負け組」が分裂して衝突したことに興味をもちました。
アメリカでは、現在も黒人差別が問題になっていることを見過ごしてはなりません。
その歴史は黒人奴隷制に遡ります。
リンカーン大統領が「奴隷解放宣言」を1863年に発してから、150年以上が経過しているのに未だに解決されないのは、非常に悲しい問題です。
今後、アメリカの黒人差別に関する書籍を購入することにしました。
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