清朝と近代世界 19世紀

書籍

今年、私が読み終えた書籍を紹介します。

書 籍:清朝と近代世界 19世紀 シリーズ中国近現代史①
著 者:吉澤誠一郎
出版社:岩波新書
発行日:2010年6月18日 第1刷発行(2021年7月26日 第11刷を購入しました)

はじめに
第1章 繁栄のなかにはらまれた危機
第2章 動乱の時代
第3章 近代世界に挑戦する清朝
第4章 清末の経済と社会
第5章 清朝支配の曲がり角
おわりに
あとがき

清朝は、もとをたどれば、北方に住んできた女真人が建てた国です。
17世紀にはいるころヌルハチが登場し、女真人を統一していきました。
その後、明朝と戦いました。
次代のホンタイジは女真に代えて満洲と名乗ることにして、大清を国号として皇帝に即位しました。

清朝の歴史は、ひと言でいえば『内憂外患』でしょう。
アヘン戦争太平天国、第二次アヘン戦争、西洋との協調・対抗、ロシアの進出、日清戦争…。
清朝を語るうえで、とくに、イギリスによるアヘンの密輸を取り締まった林則徐、洋務運動を推進して清朝の立て直しに尽力した李鴻章の2人は忘れてはなりません。
これほど歴史の動乱に直面した時代で外交に務めるのは、じつに大変な苦しみがあったと思います。

清朝の最後には、西洋列強に加えて日本までもが登場します。
1894年、朝鮮の独立をめぐって日清戦争が生じました。
1900年、民間信仰のながれをくむ義和団の運動は天津・北京に及び、公使館を包囲しました。
清朝は外国人への攻撃を命じる上論をくだしましたが、結果は、8か国(日本、ロシア、イギリス、アメリカ、フランス、ドイツ、イタリア、オーストリア)の連合軍による天津・北京の占領に終わり、中国の植民地化が深まっていきました。

こちらの書籍も、「なぜ!?」からはじめる世界史で紹介されていたものです。
また、最後に『索引』があるので、読み返すときにとても便利です。

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