書 籍:赤泥棒
著 者:献鹿狸太朗(けんしかまみたろう)
出版社:講談社
発行日:2023年3月27日 第1刷発行(今回は第1刷を購入することができました)
【目次】
赤泥棒
青辛く笑えよ
奇食のダボハゼ
私がこの本を読むきっかけになったのは、新聞のコラムで紹介されていたからです。
赤泥棒に関する話のことが掲載されていたので、『長編小説かな?』と思っていたのですが、3つとも別々の話でした。
『赤泥棒』は、設定そのものが奇想天外な内容でした。
この赤とは、女性が使い終えた生理用品です。
それを手に入れようと主人公は試行錯誤します。
ところが、その行動を知人に見つかってしまいます。
その後の主人公と知人の関係は…?
『青辛く笑えよ』は、主人公が愛する人のために稼いだ手段が…?
『奇食のダボハゼ』について、私は“ダボハゼ”という言葉が解りませんでした。
インターネットで調べると、小型のハゼ類の通称で、誰にでも簡単に釣れるような価値のない雑魚というくらいの軽んじた意味で使われます。
ハゼ類は貪欲で、体に比べて口が大きい魚であるため、転じて、手段や対象を選ばず、ガツガツと飛びつく人、またはそのような行動を揶揄する時に使われるようです。
動画サイトに登場する正体不明の歌手に魅了されている主人公。
その歌手がコンサートを開催することになりました。
コンサートで実際に歌手を見た主人公は…?
私は、作者の名前を読むことができませんでした。
こちらの本にも、私には難読な熟語がたくさん出てきます。
とくに人の思いや考えの場面で難読な熟語が登場し、しかもその熟語が見事に表現されています。
径庭(けいてい) 罪咎(ざいきゅう) 厭世(えんせい) 天空海闊(てんくうかいかつ)
轟悠(とどろきゆう) 嚮導(きょうどう) 貪婪(どんらん) 嬰児(みどりご)
諧謔的(かいぎゃくてき) 沽券(こけん) 鷹揚(おうよう) 艶聞(えんぶん)
寂寥感(せきりょうかん) 幾許(いくばく) 醜怪(しゅうかい) 遭逢(そうほう)
膚浅(ふせん) 騰勢(とうせい) 諦観(ていかん) 讒訴(ざんそ) 枢要(すうよう)
僥倖(ぎょうこう) 粗笨(そほん) 胡乱(うろん) 憂虞(ゆうぐ) 斯様(かよう)
狭隘(きょうあい)
これでも、本に出てくる熟語のほんの一部です。
本に出てくるすべて読解することができれば、漢字検定1-2級に合格できるかも。
コメント