著 書:わたしと小鳥とすずと
著 者:金子みすゞ
出版社:JULA
発行日:1984年8月31日
著 書:明るいほうへ
著 者:金子みすゞ
出版社:JULA
発行日:1995年3月10日
知人から勧められ、金子みすゞさんの童謡集を2冊貸してくれました。
1冊あたり約160ページですが、1つの詩が2ページにわたって書かれているので、あっという間に読み終えました。
こちらの童謡集は、いずれも矢崎節夫さんが選んだもので、あとがきとして解説が書かれています。
『わたしと小鳥とすずと』の詩は、あまりにも有名ですね。
わたし、小鳥、すず(鈴)。
まったく異なるものの一長一短を上手に描かれていて、最後に『みんなちがって、みんないい』と締めくくっています。
この3つは人に言い換えることができて、人それぞれの個性や特徴があって、それが良いと表現されているような感じがしました。
『わたしと小鳥とすずと』のほかに、とくに印象的な詩です。
・ さかむけ(『わたしと小鳥とすずと』より)
・ あるとき(『わたしと小鳥とすずと』より)
・ なしのしん(『わたしと小鳥とすずと』より)
・ こだまでしょうか(『わたしと小鳥とすずと』より)
・ 海とかもめ(『明るいほうへ』より)
・ 花屋のじいさん(『明るいほうへ』より)
いずれも、最後の言葉に、金子みすゞさんの優しさが感じられました。
昭和5年(1930年)、26歳の若さで自ら命を絶ちました。
昭和初期の時代は、戦争へ突入する段階の時代でした。
(ちなみに、満州事変は1931年に起こりました。)
心優しい金子みすゞさんは、この世を悲観していたのでしょうか。
平和な時代に生まれていたならば、おそらくもっと長生きしたかもしれません。
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