書 籍:教場X 刑事指導官 風間公親
著 者:長岡弘樹
出版社:小学館
発行日:2021年9月1日(今回は初版第1刷を購入することができました)
『教場』は、フジテレビでドラマ化されたことで有名です。
主人公の風間公親役は、木村拓哉さんが演じています。
私は、『教場』がスペシャルドラマとして放送される前に、Ⅰ・Ⅱともに読んでいました。
書籍を読み終えたあと、ずっと「ドラマ化されたら良いのに」と思っていました。
スペシャルドラマで放送されるのが決まったとき、風間公親役を木村拓哉さんが演じることを知り、違和感がありました。
書籍が映像化された場合、誰もが違和感を抱くでしょう。
書籍で登場する人物は、自分の頭の中で人物像ができあがっているからです。
その人物像が崩れてしまうからです。
こちらの書籍の表紙は、”風間公親=木村拓哉”として教場シリーズがドラマ化されたあとに出版されているためか、明らかに木村拓哉さんに似せた人物のイラストが描かれています。
今はそれが定着されているので、違和感がなくなりました。
私が原作者の長岡弘樹さんを知ったのは、『教場』です。
警察学校を舞台にした内容に興味があり、2015年12月に初版第1刷が発売されてまもなく購入しました。
その後、『教場Ⅱ』『波形の声』『時が見下ろす町』を読みました。
現在、『切願』を読んでいます。
長岡弘樹さんの書籍は短編集が多いので、とても読みやすいです。
私のお勧めの1冊は、『波形の声』です。
『教場X』は、舞台が警察学校ではなくて実際の現場なので、サスペンスが好きな人はこちらのほうが面白いでしょう。
主人公の風間公親が、実際の現場で新人の刑事を指導しながら事件を解決に導いていきます。
類稀なる観察力と推理力は、三谷幸喜さんが原作の『古畑任三郎』に似ています。
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