中国全史

書籍

今年、私が読み終えた書籍を紹介します。

書 籍:世界史とつなげて学ぶ 中国全史
著 者:岡本隆司
出版社:東洋経済新聞社
発行日:2019年7月18日(2020年1月3日 第5刷発行)
(初版第1刷を購入することができませんでした。)

第一章 黄河文明から「中華」の誕生まで
第二章 寒冷化の衝撃… 民族大移動と混迷の三〇〇年
第三章 隋・唐の興亡… 「一つの中国」のモデル
第四章 唐から宋へ… 対外共存と経済成長の時代
第五章 モンゴル帝国の興亡… 世界史の分岐点
第六章 現代中国の原点としての明朝
第七章 清朝時代の地域分立と官民乖離
第八章 革命の二〇世紀… 国民国家への闘い

世界史の書籍を読むようになって、中国の歴史を知りたくなって購入しました。
本の帯に”入門書”と掲載されているとおり、こちらの書籍1冊あれば中国を知ることができます。
地図やデータなどの図表が多く、当時の様子が詳しく記載されています。
中国を知る上でとても解りやすい内容について、3つ取り上げてみました。

【本文から一部抜粋 1】
秦漢の時代のみならず、中国の通時代的な秩序観念を示したもので、まず円の中央に中華があり、それを地方が取り囲み、その外側に朝貢国があり、遠方になるほど野蛮な「外夷」になる。円の中心に近いほど「中華」度が高く、遠ざかるほど低くなるわけです。
当然ながら中央がもっとも高く、その頂点に君臨するのが「天子」です。
「中華」と「外夷」は没交渉だったわけではありません。「外夷」がいるからこそ「中華」を意識できる面もありました。

【本文から一部抜粋 2】
ポイントは「満」にも「洲」にもある「さんずい」です。清朝の前政権の「明」は火を連想させるため、その火に勝てるものといえば水、だから「さんずい」にこだわったといわれています。「清」もその一環です。
ちなみに、昨今の日本で「満州」と書かれることが多いですが、これは間違いです。以上の経緯からもわかるように正しくは「満洲」。日本でも、少なくとも戦前まではそう表記されていました。

【本文から一部抜粋 3】
中国は経済的のみならず、政治的にもバラバラに分割されるおそれがある。とりわけ少壮の知識人にそうした危機感が募ってきます。それはたとえば、「瓜分(かぶん)」と表現されました。瓜・スイカのように切り分けられて食い物にされるという意味です。そこで清朝の官僚は、ようやく変革に乗り出します。

5月6日のブログに『中国近現代史』を読んだ感想を載せました。
どちらも岡本隆司さんが執筆した書籍です。
じつは、『中国全史』を読み終えてでから『中国近現代史』を読みました。
後者のほうがイラストが多く、カラーで印刷されているので、私にとっては、こちらのほうが読みやすかったです。

しばらくして、『中国全史』をもう一度読み返したら、もっと理解を深めることができるような気がします。

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