最近、「苫小牧」「知床」のナンバーを見かけるようになりました。
いわゆる『ご当地ナンバー』です。
これまで、北海道には「札幌」「函館」「室蘭」「旭川」「北見」「釧路」「帯広」の7つのナンバーだけでした。
ご当地ナンバーは、2006年に国土交通省が自動車のナンバープレートを地域振興に役立てようと始めた制度で、最近は地域に関連した図柄も導入されるようになりました。
そこで、現在、十勝では『十勝』ナンバーの導入が検討されているようです。
私は、仕事で石川県金沢市へ訪れたことがあります。
そこでは「金沢」ナンバーと「石川」ナンバーの自動車がありました。
十勝にあてはめると、帯広市は「帯広」ナンバー、それ以外の町村は「十勝」ナンバーになります。
もう1つの案として、帯広市も含めて「十勝」ナンバーにすることも考えられます。
また、「十勝」ナンバーが導入された場合、標記を「十勝」にするのか「とかち」にするのかも議論されることでしょう。
私としては、「十勝」は縁起が良さそうなイメージ、「とかち」は優しいイメージがあります。
もし、図柄を入れることになれば、十勝全体を考慮したものでなければなりません。
特定の市町村だけがイメージされるようであれば、問題になるのは必至です。
懸念される問題もあります。
「帯広」と「十勝」と2つのナンバーが交付された場合、とくに「帯広」ナンバーの場合、「帯広市在住者」と限定されてしまいます。
たとえば、「苫小牧」ナンバーの自動車を見かけたら、「あの人は苫小牧市在住なんだ」と推測するでしょう。
ニュースなどを視聴していると、「帯広市 対 帯広市以外(町村)」という構図が見え隠れします。
とくに町村が対立姿勢(こだわり)を見せているように感じます。
かつての「帯広空港」も、『とかち帯広空港』と名称が変更されました。
言い換えれば、地域が「十勝」に愛着をもち、一丸となっている姿勢の表れでもあります。
今後の動向に注目したいです。
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