「~させていただく」を多用するのは、いかがなものか?

社会

テレビやラジオを視聴していると、「~させていただいております」という言葉をよく耳にする。
1人の出演者が「~させていただいております」という言葉を連発しているのを聞いていると、じつに耳障りだ。

「いただく」という言葉は敬語でいう謙譲語なので、「~させていただく」という言葉を使用すれば「私は下手の立場から発言していますよ」という意思の表れになる。

なかには、ある商品を新しく販売するためのPRをするときでさえも「商品を販売させていただきました」という人がいる。

「~させていただく」という言葉は、相手に許可を得る意味がある。
視聴者に対して「商品を販売させていただきました」と使用するのは違和感がある。
単純に「販売いたしました」と言えばよい。
視聴者の前に出て、誰に対して許可を求めようとしているの?

芸能人なども同様である。
映画などで出演者が「○○の役を演じさせていただいております」と発言することがある。
これも「○○の役を演じております」と言えばよい。

冒頭でも述べたが、「~させていただく」多用する人は、「私はいつも謙遜していますよ~」と相手に思われたいのだろうか。
客観的に発言の多用を知るには、自分が出演している番組で「~させていただく」という言葉をどれぐらい発言したのかを数えればよい。

 

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