タイトルのとおり「空手道は子育てをするために適した習い事」だと、私は思っている。
私は習ったことはないが、家族の1人が習っていた。
空手道には、形と組手がある。
形は、各種の技を決まった手順で演武するものであり、個人と団体がある。
組手は、実際に相手と対戦する試合である。
個人形の場合、観客など大勢の人たちに見守られながら1人で演武する。
形をする直前に形名を言うとき、形の途中で気合いを入れるときは大声で発しなければならない。
そのような体験を子どもの頃から積んでいくと、人前で大声を発することが恥ずかしくなくなる。
組手の場合、実際に相手と対戦するので、間の取りかた、防御、防御するために攻撃するタイミング(基本的には寸止め)などの感覚を習得していく。
また、蹴りの場合は相手の頭部まで足を上げるなければならないので、関節の可動域を広げておく必要がある。
もちろん、日頃から身体を鍛えておく必要もある。
人は「相手が強そうだ」と感じる相手をいじめたりようとしたりケンカしようとしたりすることはない。
空手道を習う人の場合、多くの人たちは初段つまり黒帯を目指すと思う。
初心者は白帯から始まる。
流派などによって異なるが、黒帯を取得するまでには、黄帯、紫帯、緑帯、茶帯と昇級によって色が変わっていく。
つまり、小さな目標の達成を積み重ね、最終的な目標へと繋がっていく。
子どもの頃から、そういった小さな成功体験を積み重ねると、自信に繋がっていく。
もちろん挫折もあるだろうが、その場合は「次回はどうすれば良いのだろうか?」と自分で考える癖をつけることもできる。
また、形も組手も団体戦がある。
形の場合、3人が1つの形を同時に演武するため、呼吸、タイミング、間の取りかたを合わせる必要がある。
よそ見したり人の動きを見ながら動いたりしたのでは、当然ながら動きが遅れる。
つまり、信頼関係が何よりも大切になる。
「ほかの2人も私と一緒に動く」と相手を信用しなければ、形は成立しない。
そして、何よりも礼儀正しく、姿勢が整う。
これが「空手道は子育てをするために適した習い事」と私が思う理由である。
ただし、子ども自身が「やりたい」と思い続けていることでなければならない。
大人が「やりなさい」と強制的に行うのであれば意味がない。
大人であっても子どもであっても、無理なことを続けさせるといずれ爆発するか病に罹る。
努力すれば必ず成就するとはかぎらないが、「やりたい」ことでなければ努力することはできない。


コメント