内藤誼人『すごく使える社会心理学テクニック』

書籍

書 籍:すぐに実践したくなる すごく使える社会心理学テクニック
著 者:内藤誼人
出版社:日本実業出版社
発行日:2024年6月20日(初版発行を購入)

【目次】
第1章 社会・文化の心理学
第2章 パーソナリティ・人間関係の心理学
第3章 経済・ビジネスの心理学
第4章 認知・感情の心理学
第5章 教育・学習の心理学
第6章 健康・幸福の心理学

【なぜ購入したのか】
最近、心理学に関する動画配信を視聴することが多くなった。
いちばんの理由は、仕事で必要だからである。
とくに、「パーソナリティ・人間関係の心理学」「認知・感情の心理学」「教育・学習の心理学」に興味をもった。
あとがきを読むと、本書は『すごく使える心理学テクニック』の続編と記載されていた。
インターネットで調べると、発行年月は2023年7月。
こちらでは「恋愛の心理学」がとても気になる。

【どこが気に入ったのか】
心理学は相手を変えようという考えではなく、自分の意識を変えるという考えである。
相手に振り回されずどれだけ自分の感情の起伏を抑えることができるか。
相手に嫌なことをされたときや相手に対して怒りをぶつけたいときなど、どうしても感情を爆発させたくなるときがある。
人はなぜそのような考えをするのか、人はなぜそのような行動をするのか。
それらを証明するために環境を整えてさまざまな実験や検証を行い、分析やデータ化して、人の行動を読み解く。
ある意味、客観的事実を導き出すのが心理学だと感じた。
心理学は文系なのか、それとも理系なのかという区分けをする場合、事象を数値化して公表する必要があるため理系といえるだろう。

【どのように活用するか】
人は社会性のなかで、つまり人との繋がりによって生きている。
ひとり暮らしであっても、必ず他人と何らかの形で関わっている。
自己の感情や自己の考えをそのまま相手に伝えても、相手はそれに従わないし従う必要はない。
それは相手は相手なりの感情や考えがあるからだ。
相手に否定されたり相手振り回されたりすることは多々ある。
そのたびに自分の感情の起伏が大きく乱れると、とても疲れる。
実際に筆記すればわかるが、起伏を抑えて波形描くより水平を描くほうが疲れない。
感情も同じである。

たとえば、理不尽に相手が怒鳴ってきた。
その場合、自分はどのように受け止めるか。
真に受けるか、聞き流すか、反発するか…。
相手に合わせるのではなく、いかに自分が穏やかにいられるかを考える。
知識を得ると、「こういう考え方もあったのか」とヒントを増やすことができる。
データによって証明された人の行動を知っていると、対応がラクになる。

冷静かつ平常心をもち、心が疲れない生きかたをするためにどうするかを考える。
それが人生で楽しい瞬間なのかもしれない。

ただし、データは確率と統計なので100%ではない。
「こうすれば必ず大丈夫」「こう言えば必ず伝わる」と過信してはならない。

 

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