書 籍:田んぼの中のコーヒー豆屋 ―東川町で起きた八年間の奇跡―
著 者:轡田紗世(くつわだ・さよ)
出版社:新評論
発行日:2022年12月25日(今回は図書館で借用しました)
【目次】
序 章 コーヒーとは
第1章 移住を決めた最大の理由 ―東川町に移住する前と後
第2章 東川町に住んで感じたこと
第3章 田んぼの真ん中のコーヒー屋の奇跡
第4章 スペシャルティコーヒー専門店の役割
第5章 地域に根づく企業としての役割
あとがき ―みんなに支えられてここまでこれた
私は趣味でコーヒーを嗜んでいます。
きっかけは、友人がくれたコーヒー専門店のパックに入った1杯分のドリップコーヒーです。
あまりの美味しさに驚きました。
これまで缶コーヒーやインスタントコーヒーでしかコーヒーの味を知らなかったのですが、専門店で販売されているコーヒーがこんなにも美味しいとは思いませんでした。
それからコーヒーの魅力にハマりました。
コーヒー専門店でドリップコーヒーを買うようになりました。
それだけでは収まらず、通信講座でハンドドリップの知識と技術を習得するまでに至りました。
現在は、自宅にドリップ、サイフォン、フレンチプレス、水出し、エスプレッソの器具を揃えて、味の変化を楽しんでします。
同じ豆を使用しても、抽出方法によって味がまったく異なります。
最近は、焙煎にも興味を持ち始めてしまい、インターネットで焙煎の器具を注文しました。
もちろん趣味の範囲内なので、高級なものではなく、手で振りながら焙煎する簡易的なものです。
こちらの書籍は、北海道東川町の田んぼの真ん中で経営している『yoshinori coffee』の話です。
yoshinoriとは、著者のご主人の名前です。
当初、著者である紗世さんは、コーヒーにまったく興味がなかったそうです。
それが、現在ではなくてはならない存在になりました。
この書籍を手にしたとき、違和感を覚えました。
サブタイトルが「軌跡」ではなく「奇跡」と表記されていたからです。
書籍を読み進めていくうちに、「奇跡」にした理由が解りました。
紗世さんにしてみれば、奇跡的な出来事ばかり生じていたからです。
内容の割合は、東川町が5割、コーヒーが3割、スペシャルティコーヒーが2割ぐらいです。
私は北海道在住なので東川町をイメージすることができますが、都会の人たちにしてみれば想像もつかない場所かもしれません。
『yoshinori coffee』は、コーヒー店ではなくコーヒー豆屋です。
喫茶スペースはありますが、あくまでもスペシャルティコーヒーを使用していることに拘りをもっています。
私も豆の違いを知ってコーヒーの魅力を知った1人です。
『yoshinori coffee』の存在は、こちらの書籍で初めて知りました。
一度は訪れたい店です。
旭川駅前に2号店を出店しているようですが、やはり表紙の写真のように冬の大雪山を眺めながらゆっくり味わってみたいです。
コメント